

よく西洋医学はミクロを研究する医学であり、東洋医学は人体を全体的に見るマクロの医学だと言われ、昨今、特に後者にクローズした文言を謳う治療院が多くみられます。しかし、実際に望まれているのは西洋や東洋といった分類よりも、互いの良い所が抽出され、より良い医療として提供されることではないでしょうか?
我聞堂では鍼灸師としての東洋医学的なアプローチは当然として、国家資格をもつ医療従事者として、EBMに基づいた現代に即した治療を行います。
当院の施術は三つの技術を柱としており、これらを組み合わせて治療、
調整、リハビリを行います。

頭蓋骨の縫合を調整し、脳脊髄液の還流を改善することで自律神経を整える治療です。
人間の脳は外側から順に「硬膜」「クモ膜」「軟膜」の三層の膜で覆われていおり、硬膜の下のクモ膜下腔と呼ばれる空間には「脳脊髄液」と呼ばれる液体で満たされています。この脳脊髄液の還流による内圧の変動に身体が適応できなくなると、中枢神経系の機能障害や体の不調をきたすのです。この脳脊髄液の圧をコントロールしているのが頭蓋の縫合の圧受容器ではないかと考えられています。
鍼やもぐさを用い、体表面にある特定の筋肉・各部位に鍼を刺入したり、もぐさを燃焼させることで、症状の改善に効果をあげます。
鍼灸は東洋医学の一分野である伝統医療です。ルーツは石器時代にさかのぼり、最初は石器などを用いて痛みを取り除いていました。それが数千年の膨大な臨床の蓄積により学術的に体系化され、他の伝統医療とは一線を画す医学へと発展したのです。
鍼灸の効果の研究は、現在も進められています。鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等に作用し、ひいては、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。
[ 適応症 ]
頭痛・肩こり・動悸・ストレス・疲労・手足のしびれ・めまい・食欲不振・不眠・冷え・むくみ・関節痛・便秘・下痢・生理痛・目のかすみ・風邪の初期症状
腰痛に効果があります。
<効果が報告されている疾病>
※1979年、WHOが臨床経験に基づいた鍼の適応となる43疾患を挙げている。
人体に存在する様々な感覚受容器を刺激し神経、筋などの働きを高め身体機能を向上させる運動療法です。
脳血管障害などによる神経障害、筋力低下、協調不全などの改善から、全体の筋バランス、柔軟性、運動機能の改善向上などスポーツ分野に至るまで幅広く用いられています。